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ぱれっとの新しい家づくり計画実行委員 鳴澤理友さん

第2回目は、家づくりワークショップの参加者である鳴澤理友さんにお伺いしました。


—ぱれっとと関わったきっかけは何ですか?

学生の頃、ぱれっとホームでアルバイトを始めたことがきっかけです。重度の知的障害者の従姉妹がいるため、親亡き後の障害者の暮らしにはどのような選択肢があるのか、個人的に気になって調べていました。日本では施設に入るのが一般的ですが、最近ではグループホーム(以下GH)も増えてきていることを知り、GHでの居住支援を具体的に知りたいと思っていた折、ぱれっとホームのアルバイト募集を拝見し、応募しました。

—ぱれっとの新しい家づくり計画に加わったきっかけ、理由を聞かせてください

ぱれっと理事長・谷口奈保子さんのご紹介で、2008年にアメリカ ニューハンプシャー(以下NH)州の障害者の居住支援を調査させて頂きました。NHでは、GH以外にも障害者が施設ではなく地域で暮らすための多種多様なオプションがあり、例えば一般家庭が障害者を受け入れて共に暮らすフォスターケアや、障害者がルームメイトの支援を受けながら暮らす事例もありました。これをきっかけに、日本でも、障害者が一般の人と同じように地域で暮らすという暮らし方が一般的になれば、障害者の暮らしの選択肢は広がるだろうと思うようになりました。
そんな折、ぱれっとで障害のある人とない人が共に暮らす新しい暮らし方を提案する計画があると聞き、理念に賛同したため参加しました。

—計画の中で一番の印象に残っている出来事は何ですか?

いこっとの計画では、当初、いこっとに住むことになる入居者について、国籍も性別も年齢も障害の度合いも、特段制約はつけないという方針で話し合いを進めていたと思います。この理念については参加者が全員一致で賛同したものだったと認識しています。
ただし、家の設計や、暮らし方の詳細をつめていく過程で、「車椅子を使用する方も暮らせるよう、エレベーターを設置するか?」「家賃はどの程度がいいか?」「障害のある入居者に対し、どんなサポートが必要か?」等話し合いを進める中で、「今回は、面積や予算の都合上、エレベーターは設置しない。(将来的に車椅子を使用する方の入居希望があった場合には適宜対応を検討する。)」「今回は、家賃が払える程度の収入があり、基本的な生活支援は必要としないが、少しのサポートがあれば一人暮らしが可能な人が対象」等、参加者が合意の上で、自然と一定の制約を持つことが決まっていきました。
始めから対象者を限定してしまっていたとしたら、納得感に欠ける部分もあったかもしれませんが、設計の制約や、今回新しい取り組みを実現させる上で必要な制約を議論し、理解した上で飲み込んだ条件だったからだと思います。
このコンセンサスの過程が、振り返ると一番印象的でした。

—ぱれっとの家いこっとが完成した時の感想を聞かせてください

綺麗で感動しました。期待を超えていました。内装の細かな部分まで話し合って決めたものでしたので、キッチンにたった時等はまるで自分のマイホームが完成したかのような気分でわくわくしました。(笑)

—いこっとができたことで、日本の暮らしのあり方、障害のある人の暮らしにあり方にどのような変化をもたらすことができたらいいと思いますか

現在の日本での障害者の暮らし方は、施設か、GHか、自宅かに限られていると思います。
障害者の暮らしの選択肢が増え、アメリカや北欧諸国と同様、障害者が一般の人と同じ地域の中で不自由なく暮らすことが当たり前になるといいと思います。
障害者がいる家庭に限らず、子育て、老親の介護等種類は様々ですが、それぞれ何らかの支援を必要としている家庭は少なくないと思います。家族が一つの家の中だけにこもらず、ある程度オープンに他人と関わり合いながら、助け合って暮らす暮らし方が一般的になるといいと思います。

—社会人ボランティアとして関わる中で大変だったことは何でしょうか

ぱれっとホームでボランティアを始めた頃はまだ学生だったので時間に余裕がありましたが、「いこっと」の計画に参加していた頃は仕事を始めて丁度1年目だったため時間のやりくりが大変でした。

—いこっとの居住者へ一言お願いします

実はいこっとが完成してから一度もいこっとに足を踏み入れていません。(説明会以外。)
今度遊びにいきます。もてなして下さい。


鳴澤理友さんプロフィール

ぱれっととの関わり:
2008年~ ぱれっとホームのアルバイト、たまり場のボランティア
2009年~ いこっとの実行委員会に参加
職業:会社員

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