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ぱれっとの新しい家づくり計画実行委員安達徹さん

第6回目は、いこっと完成前は、家づくりワークショップ参加者として、完成後はいこっと運営委員として活動していただいた安達徹さんにお伺いしました。


—ぱれっとと関わったきっかけはなんですか?

大学4年の春にゼミの先生の手伝いで行ったシンポジウムでぱれっとのボランティアの方にたまり場の開放日に誘われたのがきっかけです。

—ぱれっとの新しい家づくり計画に加わったきっかけ、理由を聞かせてください

たまり場ぱれっとで一緒に運営ボランティアをしていた友人に誘われて、ワークショップに行ってみたのがきっかけです。
さまざまな立場の人が話し合って一つのものを作っていくことに無限の可能性と高いモチベーションを感じ、メンバーの一人として計画に携わっていくことに決めました。

—計画の中で一番の印象に残っている出来事はなんですか?

「寄り合う住まい方」をテーマにした日本ボランティア学会のシンポジウムに参加した時のことです。
たまたま入居希望者説明会と重なり、会場の大学院に通っていた私が一人で「ぱれっとの新しい家づくり」の取り組みを外部の人に伝える役割を任されました。ひととおり話し終えると参加していたコレクティブハウス関係者の方々から「できるのが楽しみ」「がんばってください」との期待の声をかけられ、驚きと手応えを感じました。
自由討論では、誰かとつながることで心の豊かさや心地良さを得られるコレクティブハウスの強みや今後の展望を聞くことができ、とても勉強になりました。

—ぱれっとの家いこっとが完成した時の感想を聞かせてください

プロジェクトの立ち上げから一年間、自分たちがワークショップで時間をかけて決めたことが、ひとつの建物として随所に反映されたのを見て、大きなことを成し遂げたのだなと実感しました。

—大学院の研究テーマとして1年間いこっとの生活を見てきてどう感じましたか?

障害者の新しい住まい方の選択肢としてのいこっとを論じる上で、私は「障害のある人とない人が一緒に住む」ことに焦点を当ててインタビューや考察を行う必要がありました。
しかし、健常者枠の入居者に話を聞くと、障害者と一緒に暮らすという過剰な意識も「健常者」「障害者」という概念もなく、それぞれが対等な一個人として自然に接していることが受け答えや生活の様子からわかりました。障害者枠の入居者は、事前のワークショップへの参加や入居者同士の面識があったこと、そして何より保護者の理解とぱれっとのサポートがあったことで、安心していこっとでの生活に定着することができたのではないかと考えています。
私の研究は、論文の提出期限の関係で入居から半年までの様子までしかまとめられませんでしたが、入居者の顔ぶれが大きく変わった現在であれば一年前とはまた違った発見や示唆が得られるのではないかと思います。
新しい入居者の中にはいこっとがきっかけでぱれっとを知り、入居に至ったという方もおり、入居者のケースが多様化することで、「自分にもできるのではないか」と思える当事者や保護者が増えることを期待しています。

—いこっとの居住者へ一言お願いします

いこっとは世話をする・されるの関係ではなく、互いに支え合うという前提で作った家なので、「~しなければならない」という義務感や一緒に生活していれば当然起こり得るストレスを時々感じたとしても一人でずっと抱え込まないような空間や関係であってほしいです。
いこっとは注目されており使命を帯びてもいますが、まずは入居者のみなさんが誰かと一緒に暮らすことで楽しく充実した日々を送ることができているか、疲れた時や落ち込んだ時でも帰ったらほっとするような「自分の居場所」になっているかどうかを第一に考えていただきたいと思っています。


安達徹さんプロフィール

山形県生まれ。
明治学院大学心理学部在学中の2008年4月にぱれっとと出会い、たまり場ぱれっとの運営ボランティア、ぱれっとインターンとして関わる。2009年1月よりぱれっとの新しい家づくりワークショップメンバー。2010年、引き続きいこっと運営委員として携わる中、いこっとの事例を基に、「知的障害のある成人の住まい方」をテーマとした修士論文研究を行う。
現在は宇都宮市にて心理相談員として勤務。

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